糸球体濾過量(eGFR)計算機

血清クレアチニン、年齢、性別を使い、人種係数を含まないCKD-EPI 2021式でeGFR(推算糸球体濾過量)を計算します。結果は推定値であり、医療機関での評価に代わるものではありません。

最新の検査結果に記載された血清クレアチニン値を入力してください。

CKD-EPI 2021式は18歳以上の成人に使用します。

計算式では、女性と男性に異なる係数を使用します。

計算機には例として、クレアチニン0.9 mg/dL、年齢50歳、男性が入力されています。ご自身の検査結果に置き換えてください。

糸球体濾過量とは?

糸球体濾過量(GFR)は、腎臓の糸球体が1分間に血液をろ過する量の推定値です。腎機能を評価する代表的な指標の一つで、通常は体表面積1.73 m²で補正したmL/分で表します。

検査結果と個人データからGFRを推算したものを、推算糸球体濾過量(eGFR)と呼びます。英語表記のestimated GFRや、推算腎機能と記載されることもあります。

eGFRの計算に必要な情報

この計算機では、CKD-EPI 2021式で使用する血清クレアチニン、年齢、性別を使います。クレアチニンは検査結果の値を入力し、選択する単位を検査結果と一致させてください。

  • 血清クレアチニン:mg/dLまたはµmol/Lで入力します。µmol/Lの値は、式を適用する前に88.4で割ってmg/dLに変換します。
  • 年齢:この式は18歳以上の成人を対象としています。
  • 性別:女性と男性で異なる係数を使用します。

CKD-EPI 2021式

2021年版CKD-EPIクレアチニン式は、人種係数を使わずにGFRを推算します。式を適用する前に、血清クレアチニンを標準化されたmg/dLで表します。

eGFR = 142 × min(Scr/κ, 1)α × max(Scr/κ, 1)−1.200 × 0.9938年齢 × 1.012(女性の場合)
  • Scr:標準化された血清クレアチニン(mg/dL)。
  • κ:女性は0.7、男性は0.9。
  • α:女性は−0.241、男性は−0.302。
  • minmax:Scr/κと1のうち、それぞれ最小値または最大値を選びます。

eGFRの見方

G1からG5の区分は、推算されたろ過レベルの目安です。1回の結果だけで慢性腎臓病(CKD)と確定することはできません。結果の持続、アルブミン尿などの他の指標、臨床状況を合わせて判断します。

  • G1(≥90):正常または高値。この結果だけでCKDを示すわけではありません。
  • G2(60~89):軽度低下。腎障害の他の指標と合わせて判断します。
  • G3a(45~59)G3b(30~44):軽度~中等度または中等度~高度の低下。
  • G4(15~29)G5(<15):高度低下または腎不全。

一般に、異常が3か月以上続く場合、または腎障害の他の徴候がある場合にCKDが考慮されます。この区分だけで薬の量を変更したり、治療を決めたりしないでください。

計算機の限界

CKD-EPI 2021式は成人のGFRを推算するためのもので、クレアチニン値が信頼でき、腎機能が比較的安定していることを前提とします。急性腎障害、妊娠、筋肉量の極端な増減、切断、クレアチニン産生量を変化させる病気や食事などでは、結果が実際の状態を十分に反映しない場合があります。

eGFRは濾過の直接測定ではなく、医療専門家による評価に代わるものではありません。日本の医療機関では日本人向けの推算式など、異なる式が使われる場合があります。予期しない結果、症状、既知の腎疾患がある場合は、検査報告書の方法を確認し、医療従事者に相談してください。

情報源と参考文献

この計算機の式と一般的な情報は、以下の医学情報源を参考にしています。

  1. 厚生労働省:慢性腎臓病(CKD)
  2. 日本腎臓学会:エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023
  3. National Kidney Foundation:CKD-EPIクレアチニン式(2021年)