WACC計算機

CAPMモデルを用いて企業やプロジェクトの加重平均資本コスト(WACC)を計算します。小数点にはピリオド(.)を使用してください。

入力データ

%
年間の無リスク利回り。
%
年間の期待市場リターン。
無負債状態での事業リスク。
株式の時価総額。
有利子負債の時価総額。
%
実効法人税率。
%
平均年間借入コスト。
%
カントリーリスクの上乗せ分。
優先株の時価総額(ない場合は0)。
%
優先株の要求リターン。

計算結果

WACC
株主資本コスト (Ke)
税引後負債コスト (Kd)
レバード・ベータ (βe)
総資本 (V)
負債自己資本比率 (D/E)
マーケット・リスク・プレミアム (Rm − Rf)
結論: 自己資本比率 、負債比率 の資本構成において、企業は資金調達コストをカバーし価値破壊を防ぐために、年間最低 のリターンを必要とします。

資金調達源別の内訳

合計 (100%):

WACCの構成比

正確な試算のため時価評価額と年間レートを使用してください。WACCは資本構成が安定していることを前提とします。

WACC(加重平均資本コスト)とは?

WACC(Weighted Average Cost of Capital)とは、事業を維持・拡大するために必要な資金調達コストの加重平均です。株主や債権者に対する最低限の要求リターンを表します。

企業価値評価や投資プロジェクトの意思決定において、将来キャッシュフローを現在価値に割り引く割引率として広く利用されます。

WACCの計算方法

計算には株主資本コスト、税引後負債コスト、必要に応じて優先株コストが含まれます。各構成要素の市場価値比率に応じて加重平均します。

WACCの基本公式と構成要素

WACC = (E/V × Ke) + (D/V × Kd × (1 − T)) + (P/V × Kp)

記号の意味:

  • E = 自己資本の時価総額。
  • D = 有利子負債の時価総額。
  • P = 優先株の時価総額。
  • V = 総資本 (E + D + P)。
  • Ke = 株主資本コスト。
  • Kd = 税引前負債コスト。
  • Kp = 優先株コスト。
  • T = 実効法人税率。

CAPMモデルによる株主資本コストの計算

CAPM(資本資産価格モデル)を用いて株主資本コストを推計します。アンレバード・ベータを有利子負債で修正(レバード)し、要求リターンを算出します。

アンレバード・ベータの調整(浜田公式)

βe = βu × (1 + (D × (1 − T) / E))

証券市場線(SML)によるKeの計算

Ke = Rf + βe × (Rm − Rf) + 国リスク・プレミアム
  • Rf = リスクフリーレート。
  • Rm = 期待市場リターン。
  • βu = アンレバード・ベータ(事業リスク)。
  • βe = レバード・ベータ(財務リスクを反映)。

WACC計算結果の解釈方法

  • WACCが低い: 資金調達コストが低く、新規投資による価値創造が容易になります。
  • WACCが高い: 調達コストやリスクが高く、将来キャッシュフローの現在価値が低下します。
  • 投資プロジェクトの期待リターンがWACCを上回れば、企業価値が向上します。

すべての事業に一律のWACCを適用すべきではありません。リスクプロファイルが異なる投資には調整後の割引率を使用します。

WACCの限界と注意点

ベータや市場リターン、借入金利の見積もりに依存します。また、将来にわたり資本構成が一定であることを前提としています。

NPV(正味現在価値)やIRR(内部利益率)と組み合わせ、感度分析を行うことが推奨されます。

WACC計算の具体例

自己資本600000、有利子負債400000、アンレバードベータ1.0、Rf=4%、Rm=10%、税率25%、Kd=6%の企業を想定します。

βe = βu × (1 + (D × (1 − T) / E))

Ke = Rf + βe × (Rm − Rf) + 国リスク・プレミアム

WACC = (E/V × Ke) + (D/V × Kd × (1 − T)) + (P/V × Kp)

レバードベータは約1.80、株主資本コストは約14.80%となり、最終的なWACCは約10.68%となります。